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９月　サンマ苦いか塩っぱいか

秋の味覚の代表でもあるサンマですが、今年のサンマの水揚げ量は、過去最低だった２０１７年に次ぐ２番目に低い量になりそうです。
残念ながら、サイズも小さいようです。
今月は、そんなサンマについてです。

サンマは、江戸時代から明治にかけては、「三馬」の字を使っていました。
しかし、明治から大正の始めにかけて、秋に獲れる刀のような形をした魚と言うことで「秋刀魚」との表現されるようになりました。

栄養成分

1. EPA、DHA
   不飽和脂肪酸のEPA（エイコサンペタンエン酸）、DHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれています。
   この脂は、体に良い脂で血中コレステロールを低下させ、動脈硬化や心筋梗塞や高血圧の予防に役立ちます。
   また、EPAは、血管を柔軟にして血液をサラサラにする効果があります。
   DHAは、脳を活性化させ脳の老化を防ぐ働きが期待できます。
   
2. ビタミンA
   サンマの内臓に多く含まれていて、皮膚や目における粘膜を健康に保つ働きや成長促進作用があるので、眼精疲労に良いでしょう。
   また、体の酸化を防ぐ力もあるので、美肌にも有効です。
   
   ちょっと苦いですが茶色の肝臓を食べるとビタミンAがたっぷり摂取できます。
   （サプリの肝油成分ですね）
3. 丈夫な骨を作るカルシウム
4. 良質なタンパク質

新鮮で美味しい見分け方

• 口先が黄色のもの、水揚げからおよそ７２時間以上経過すると黄色が消えていきます。
• 光沢のある太めの物が味も良く新鮮
• 魚は内臓から悪くなるので、お腹の固い方が新鮮
• 黒目の周りが濁ってなく、透明で澄んでいるもの

サンマと大根おろし

サンマのようなこってりとした魚を食べると、消化が滞り胃もたれを引き起こします。
そこで、大根おろしに含まれる酵素ジアスターゼで胃もたれを予防し緩和できます。

また、魚のこげ目には発がん性物質が含まれていますが、
大根おろしには、食物繊維が豊富で発がん性物質を吸着し、腸管からの吸収を阻止し体外へと排出する働きがあります。

また酸化酵素ペルオキシターゼの働きによって、無毒化することも明らかにされています。
サンマと大根おろしの相性は抜群です。
これほど理にかなった食べ方はないでしょう。

サンマの缶詰

骨まで丸ごと食べられるで、カルシウムや鉄分などの栄養価が高く、値段も１年中安定していて安価に購入できます。
しかし、長期保存を可能にするため、油や塩分が多く、食品添加物や化学調味料も使用されているので、
食べ過ぎには注意して、週に１回くらいにしておきましょう。

安くておいしくて栄養価の高い秋刀魚と言いたいですが、
今年も不漁でちょっとお高いかもしれませんが、是非、旬の秋刀魚を食べてパワーをつけてください。

サンマのカレー煮のレシピ

食生活アドバイザーより

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