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2019/01/23　稀勢の里が治療で使う「微弱電流」とは

横綱　稀勢の里　残念ながら引退されました。
大胸筋断裂の負傷で力が出し切れずに終わってしまった感じで非常に残念です。
お疲れ様でした。

京都新聞 2019/1/16より



さて、引退の新聞記事の中に
「左大胸筋は微弱電流を流して機能回復をうながす医療機器が、今場所前までずっと手放せなかった」と書かれていました。


この微弱電流治療器とはどういうものでしょうか。
マイクロカレント治療器（注）とも呼ばれ、稀勢の里関のようなプロ選手やトップアスリートの治療・メンテナンスに用いられる効果的な治療器です。

【注】
マイクロカレントとは、電流の強さを表す単位μ（マイクロ）とカレント（電流）を合わせた言葉です。
一般的に、家庭用コンセントでは定格１０〜２０アンペア(A)の電流がとりだせるので、その１００万分の１という微弱な電流です。

１ミリアンペア(mA)　　＝　1000分の１アンペア（一般的な治療器の電流単位）
１マイクロアンペア(μA) ＝　100万分の１アンペア（微弱電流治療器の電流単位）

●マイクロカレント治療器の効果

治療効果としては

• 痛みを緩和
• 疲れた細胞を活性化
• ダメージを受けた細胞を元の状態に戻す
• 筋肉の疲労回復

生理学的効果としては

• 発痛物質（ブラディキニン等）と疲労物質（乳酸等）の分解を促進。
• 鎮痛物質（脳内ホルモン）の生成が促進す。
• 生体エネルギーの源であるATP（アデノシン三燐酸）の生成促進。

具体的には、骨折や捻挫、打撲、肉離れ、ギックリ腰、寝違いなどの早期回復のために使用します。

稀勢の里関の場合は、大胸筋断裂の治療のために、治療器の導通パッドを患部に貼り付けたまま１時間ほど続けていたと考えられます。
さらに、刺激がないので就寝時にも治療を続けていたかもしれませんね。

●マイクロカレント治療の原理

体には生体電流と呼ばれるわずかな電気（100μA以下）が流れています。

しかし傷ついた細胞周辺にはプラス(+)電気が増加し酸性に傾きます。
これにより細胞の働きや修復力が低下します。




このとき、外部からマイナス(-)電気を与えることで健康な状態の電気分布へ導き傷ついた細胞の回復力を高めます。
また、異常に興奮した神経も安定化し、痛み刺激を緩和します。

●マイクロカレントのメリットとデメリット

マイクロカレントのメリット

• 即効性があります。電気を流した瞬間に電位が変わるので、即効性に優れている。
• 電流値が非常に小さいので、体への刺激がほとんどなく、肌への負担や精神的ストレスがない。
• 刺激が少ないため小さな子供からお年寄りまで負担がかからずに使える。

マイクロカレントのデメリット

• 即時性効果がある反面、効果が長続きしない。定期的に治療継続する必要性がある
• 治療中でも体感がないので、効いているのかわからず不安になる。
• 妊婦さんや、ペースメーカー、磁気に悪影響を受ける医療機器を身に着けている方は使用ができない。
• 肌が乾燥した状態では電気が流れにくく効果が出ないだけでなく、ピリピリと感じることがある。

整骨院わかばでマイクロカレント治療を行う場合は、
デメリットを補うため、事前に治療体感がないことや機器の説明をいたします。
また、乾燥肌でも粘着パッドや導通ジェルを使用するので効果的に電気が流れ治療できます。

さまざまな治療を受けてもとれない五十肩、寝違い、ギックリ腰、腰痛、膝痛などでお悩みの方
一度、微弱電流・マイクロカレント治療をお試しください。

京都市西京区樫原水築町１３　ウエストポイント1F

桂駅西口からバス（洛西ニュータウン・桂坂方面行き）で３つめ「樫原水築町」下車、西５０ｍ

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